モンテッソーリ教育は、幼児期だけのものと思われがちですが、小学生になっても受け続けることができます。
モンテッソーリ教育は子どもの発達段階に合わせて4つの時期に分かれており、小学生期にあたる6歳から12歳の子ども向けのカリキュラムも存在します。
モンテッソーリ教育の4つの発達段階
モンテッソーリ教育は、子どもの成長を4つの段階に分けています。
第2段階(6〜12歳):「理論的思考」の時期で、知識を体系的に整理します。
第3段階(12〜18歳):「自己探求」の時期で、社会との関わりを深めます。
第4段階(18〜24歳):「社会への貢献」の時期で、大人としての役割を意識します。
小学生の時期は第2段階にあたり、探究心が旺盛で、抽象的な思考力を伸ばすのに適した時期です。
モンテッソーリ教育のデメリットは?
モンテッソーリ教育には多くの利点がありますが、デメリットもあります。
費用が高くなりがち
モンテッソーリ教育を取り入れている学校は限られており、私立の学校が多いため学費が高くなることが多いです。
また、家庭でモンテッソーリ教育を実践する場合も、専用の教材を揃えるために費用がかかることがあります。
集団生活への適応が難しいことも
モンテッソーリ教育は、個々の成長を大切にするため、一般的な学校の集団学習とは異なります。
そのため、公立の小学校に進学した場合、集団行動に馴染めないことがあるかもしれません。
指導者の質に差がある
モンテッソーリ教育を行うには、専門的な知識と経験が必要です。
指導者によって教育の質に差が出ることがあり、適切な環境が整っていないと、本来の効果が得られないこともあります。
モンテッソーリ 小学生向けの教材とは?
モンテッソーリ教育では、小学生向けに特化した教材があり、学びのサポートをします。
言語教育の教材
- 文字カード:品詞を色分けし、文の構造を視覚的に理解できるようにする教材。
- 文章分析教材:主語・述語・修飾語などを分解し、文の仕組みを学ぶ教材。
数学教育の教材
- ゴールデンビーズ:数の概念を理解するための具体物。
- 分数インセット:子供にとって抽象的な分数の概念を理解するのは難しいですが、教具を用いれば具体的に理解できます。
文化教育の教材
- 地球儀パズル:大陸や国の形を学ぶための教材。
モンテッソーリ 小学校に馴染めない場合の対策
モンテッソーリ教育を受けて育った子どもが、公立の小学校に進学すると、馴染めないことがあります。 その理由と対策について見ていきましょう。
自由な学びから一斉授業への適応
モンテッソーリ教育では、自分のペースで学ぶのが基本ですが、公立小学校では一斉授業が一般的です。 そのため、時間割通りに行動することに慣れるのが難しい場合があります。
対策:
- 学校のルールを事前に伝え、予習の習慣をつける。
- 家庭では子どもが興味を持ったことを自由に学べる時間を確保する。
学習方法の違いによる戸惑い
モンテッソーリ教育は、実物を使って学ぶことが多いため、教科書中心の学習に戸惑うことがあります。
対策:
- モンテッソーリの教材を家庭学習に取り入れ、学校の学習と組み合わせる。
- 先生と相談し、学び方の調整を行う。
人間関係の変化
モンテッソーリ教育では、異年齢の子どもと関わる機会が多いですが、公立小学校では同年齢の集団が中心になります。
対策:
- 習い事や地域の活動に参加し、年齢を超えた人間関係を築く機会を増やす。
- 子どもの気持ちをしっかり聞き、無理に環境に合わせるのではなく、適応できる方法を考える。
まとめ
モンテッソーリ教育は何歳まで続けられるのかという疑問について、小学生でも継続できることを紹介しました。 また、モンテッソーリ教育のデメリットとして費用や適応の問題があること、小学生向けの教材についても詳しく解説しました。 さらに、モンテッソーリ教育を受けた子どもが小学校に馴染めない場合の対策も紹介しました。 それぞれの特徴を理解し、子どもに合った学びの環境を整えることが大切です。