こんにちは。兵庫県香美町小代の山を買ってキャンプ場を作っている上山(@teddy_ueyama)です。
キャンプ場を作ろうと山を購入したはいいものの、なにから始めようかと困ってはいませんか?
僕たちは最初にサイト作りをしたり、自分たちの拠点を改善したり、キャンプを楽しんだりしていました。
決してそれが間違ってたということではないのですが、
今になって思えば「さっさと道の改善しときゃよかったぜ・・・」と思っています。
ということで、今回は「キャンプ場作りたい!山を買ったよ!まず何したらいい?」という疑問にキャンプ場開拓3年目の回答をできたらなと思います。
まずは道を開拓せよ!
すべてのサイトへは必ず「道」があります。
車が通るのか、歩くだけなのかにかかわらず道って全員が通るものです。
その道がぬかるんでいたり、歩きにくかったりしたらキャンプ場としては放っておけないですよね。
道がぬかるんでいると、車がスタックしたり、靴がドロドロになったり・・・
これからサイト作ろう!ってときに道がぐちゅぐちゅだと何も入れなくて、めちゃくちゃしんどいんです。
車が入れないってことがとても不便だということにようやく気が付いたんですね・・・
もうね、とにかくスタックしまくりだったんですよね。
雨の日はスタック祭り!!
うちのキャンプ場の名物でもあります。最終的には私がユンボで救出します( ᷇࿀ ᷆ و)و https://t.co/0YCgHFSn7o pic.twitter.com/h4z71ooUKf
— 上山さん @家族でキャンプ場作り (@ueyamadam) May 2, 2021
なにせ今まで雨上がりのあとに林道を車が走るなんてことがなかったので、車が通れなくなるなんてことに頭が回ってませんでした。
ちゃんと使える道にしていれば、苦労することもなかっただろうなと。
なので、まずは道から作りはじめるのがいいと思います。
自分の山をよく観察しよう
道を開拓する前に、まずは自分たちの山をよく見て欲しいのです。
もしすでに林道がある場合は、その林道の土質を見てみましょう。
赤土や泥、腐葉土で構成されていて、石が全然入ってない状態のときは
雨の後は必ず道はぬかるみ、車が通れなくなると思います。
もしくは、ユンボで道をつけるところからという場合も
掘り出した地面から石が出てくるかどうか確認してみましょう。
石が出てきたときは資材として活用できますので、捨てずにおいておきましょう。これ、重要です!
道づくり施工方法については「現場図解 道づくりの施工技術」の本がすごく丁寧に解説されているのでおすすめの一冊です。
改善方法
いくつか道を改善する方法があるそうなのですが、できるだけ簡単にできてコストを抑えた方法をご紹介したいと思います。
傾斜をつけて排水させる
実はとても単純なことなのです。
水は素直に高いところから低いところへ流れます。
これをするだけでかなりの排水がされて、使える道になります。
たとえば山の斜面の方へ少し傾斜をつけてあげるだけで、斜面へ水は勝手に流れていきます。
「水を制する者が、道を制す」ということです!
路面の水切り
雨水から路面を守るために、地面に水切りを設置する方法です。
この方法は試したことがなく、聞いた話と書籍での見解です。
通常、水切りはゴムの止水板で行うらしいのですが、1枚8000円くらいが相場なのかなと。
お金がかかるやり方はあまり好きじゃないので、やっていないです。
大雨のときに水の流れを観察して、設置個所を決めていきます。
道に対して30度~40度の角度をつけて、設置します。
あまり緩いと細かな土が溜まりやすく、角度がきついと水の流れが速すぎて流れた先での処理が大変になるそうです。
この方法はかなり経験も必要な施工方法なのかなと感じます。
実際に試してみて効果を確認して、試行錯誤してみることが必要だと思います。
砂利を敷く
これが一番シンプルで効果的な方法ではないかと思っています。
林道に傾斜を付けて水を流れるようにしたら、その上に砂利を敷き詰めるだけです。
この方法だと、ぬかるみもせず安定して通れる道になるのではないでしょうか。
ただし、車が通れるようにするにはかなりの厚さを必要とします。
また、それなりの量がいるので、コストもそこそこかかってきます。
全然安い砂利でも大丈夫だと思っています。
安い砂利で(コンクリの破片とか混ざったRC-40という砕石)2tほどで3000円前後です。
このRC-40という砕石は、形もバラバラの石でコンクリなどの建築廃材が混ざったもので。敷き詰めて転圧すると隙間なく噛み合いよく締まってくれます。
で、これをやろうと考えたこともあるのですが、「林道が全部砂利道だと景観が悪くなるんじゃないかと思ってやめました」っていうキャンプ場のオーナーの意見を聞いて「たしかになー」と納得して僕たちも断念しました。
自分とこの山で出た石を再利用
結果的に僕たちが採用した道の改善方法は「自分たちの山で出てきた石を敷き詰めよう」というものです。
前述したとおりなんですけど、買った山をもっとよく観察しておけばよかったなと。
実は自分たちの敷地に大小さまざまな石が出る箇所が結構あることを3年目になってようやく気が付きました。
この石を敷き詰めたらどうでしょう・・・と、知り合いの林業家さんや庭師さんに聞いてみたら、GOサインがでたので試してみることにしました。
ユンボですくって、軽トラに乗せて、
運んでを繰り返し、
ユンボでならして、
車で転圧して、道を作り直してみました。
そしたら、雨のあとはぬかるんで通れなかった道も全然問題なく通れるようになったんです!
どんどん車が通ってくれて、より踏みしめて固くなり、雨で上澄みの泥は流れ、より一層強固な林道へと進化したのです!
・効率よく動けば1日で50mくらい改善できた日もある(できないときもある)
・ほぼ確実に車が通れるようになる
ちゃんとした道作ったらあとは楽だぞ~
当たり前かもしれませんが、「傾斜をつけること、石を入れること」これが道づくりでは基本的なことなのではないかと、山を買って3年目の自分は思っています。
長い目で見て将来的にどうなってくるかわかりませんが、実際にこれだけのことでお金をかけず景観を損ねることなく道として機能しているから万事OKかと。
ぜひこれから開拓するぞ!という方は、道づくりからはじめてみてはいかがでしょうか。