キャンプ場を作りたい人へ
「いつか自分のキャンプ場を作ってみたい」
キャンプ好きなら一度は考えたことがあるかもしれません。
私自身も最初はそうでした。
ただ、実際に始めてみると、ネットでよく見る「キャンプ場開業ガイド」には書かれていないことがたくさんありました。
許可や手続きももちろん大切ですが、それ以上に大変だったのは土地の整備や設備づくり、そして開業後の運営です。
この記事では、現役キャンプ場オーナーとして、キャンプ場を作るまでの流れと、実際に感じたことを紹介します。
費用や許可については別記事で詳しく解説していますので、この記事では「実際どうだったのか」を中心にお伝えします。
キャンプ場を作るまでの流れ

振り返ると、私の場合は次のような流れで進みました。
2.行政に相談する
3.土地を整備する
4.トイレや水回りを準備する
5.集客の準備をする
6.プレプレオープンする
7.本格オープンする
文章にすると簡単に感じますね。
ですが、特に土地整備は想像以上に時間も労力もかかります。
キャンプ場を始めたい人は、まず「開業」よりも「土地を使える状態にする」ことを最初の目標にすると現実的です。
一番最初にやるべきことは土地の確認

キャンプ場を作りたいと思ったとき、多くの人は設備やレイアウトを考え始めます。
この時間が一番楽しくてワクワクしますよね。
しかし実際には、その前に確認すべきことがあります。
それは「その土地で本当にキャンプ場ができるのか」という点です。
土地にはさまざまな制限があります。
見た目だけでは判断できないケースも少なくありません。
私自身、キャンプ場づくりを進める中で「まず行政に相談することの重要性」を強く感じました。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
実際に大変だったこと

キャンプ場づくりで苦労するポイントは人によって異なるとおもいますが、多くのオーナーに共通する部分もあります。
土地整備
草刈り、伐採、整地。
始める前は軽く考えていましたが、実際にはかなりの作業量になります。
特に山林や長期間放置された土地の場合、まずは人が歩ける状態にするところから始まります。
水回り
お客さんが最も気にする設備の一つです。
オーナーは景色やサイト設計に目が向きがちですが、利用者はトイレや炊事場をよく見ています。
集客
キャンプ場は作っただけではお客さんは来ません。
SNS、Googleマップ、予約サイトなど、開業前から準備しておくべきことは意外と多くあります。
キャンプ場を作る前は、「良いキャンプ場を作れば自然とお客さんが来る」と考えていました。
しかし実際はそう簡単ではありませんでした。
どれだけ時間とお金をかけてサイトを整備しても、その存在を知ってもらえなければ予約は入りません。
キャンプ場づくりでは、土地探しや整地、設備工事など大変なことがたくさんあります。しかし振り返ると、私が一番苦労したのは集客だったと思います。
特に開業当初は知名度がゼロです。
Googleマップで検索しても表示されず、SNSのフォロワーもほとんどいません。予約サイトに掲載しても、口コミがないため他のキャンプ場と比較されると選ばれにくい状況。
キャンプ場は一度作れば終わりではありません。
草刈りや清掃をしながら、
SNSを更新したり、口コミをお願いしたり、イベントを企画するといった集客活動を地道に継続する必要があります。
イベントは苦手なので企画したことありませんが・・・イベントはやったほうがもっと効果があるのかなと思ったりはします。
実際、お客様が来て初めて売上になります。
どれだけ立派な設備があっても、お客様が来なければ維持費だけが発生します。
逆に言えば、多少設備がシンプルでも集客できれば事業として成立します。
現在では年間1,000人以上のお客様に利用していただけるようになりましたが、そこに至るまでには試行錯誤の連続でした。
もしこれからキャンプ場を始めるなら、設備計画と同じくらい、あるいはそれ以上に「どうやって知ってもらうか」を考えることをおすすめします。
私自身は、キャンプ場づくりよりも、その後の集客と情報発信の方が難しかったと感じています。
開業前に想像していたことと現実

私のキャンプ場は特に節約も兼ねて、すべて一から手作りにこだわっています。
管理棟、トイレ、手洗い場、シャワーすべて手作りです。
基礎から内装まですべて手作りなのでかなりの時間をかけてしまいました。
それが刺さることもあれば、オープンを早くして稼働するべきという意見もあるかと思います。
どちらが正解とかもないと思うのですが、両方いいとこ取りして、プロに任せるところは任せて部分的にセルフビルドするのが良いなと今は思います。
私が今からもう一度作るなら

もしゼロからもう一度キャンプ場を作るなら、最初から大きく作ろうとは思いません。
まずは小さく始めます。例えば、
- サイト数を絞る
- 最低限の設備で始める
- お客さんの反応を見ながら改善する
という方法を選ぶと思います。
キャンプ場は後から設備を増やすことはできます。
しかし、最初に大きな投資をしてしまうと、修正が難しくなります。
ただ、「小さい場所で始める」ということではありません。
ちゃんと収益を上げることを考えるならキャパシティは大きいほうが受け入れ客数も多くなります。
何人来て単価がいくらでランニングコストがどれだけかを考えるのが大事だと思います。
そういった意味でまずは小さくはじめて、少しずつサイトを拡張していくといったやり方が最適だと思います。
来てもらうお客さんも少しずつ開拓されるキャンプ場に興味が湧いてくることもありますし、開拓イベントとして一緒に整地するのもいいかもしれません。
キャンプ場づくりでやらなくてもよかったこと
振り返ると、開業前にそこまで力を入れなくてもよかったこともあります。
例えば、「過剰な設備投資」「自己満足の装飾」「将来用の設備を最初から作ること」です。

「過剰な設備投資」&「将来用の設備を最初から作ること」の例このが大きいトイレ。
DIYで建てましたが、トイレにしては大きすぎてコストがかかりました。
初心者設計なので仕方ない部分もあるのですが、仮設トイレサイズで作ってもよかったなと思います。

実際に営業して、お客さんが求めているものが見えてきます。
最初から完璧を目指すより、運営しながら改善していく方が結果的に効率的でした。
キャンプ場を作りたい人へのアドバイス
これからキャンプ場を作ろうとしている人に伝えたいのは、
「まず役場へ行くこと」そして、「小さく始めること」です。
キャンプ場開業で失敗する人の多くは、設備計画や理想の施設づくりから始めてしまいます。
しかし実際には、
水道は引けるのか
トイレはどうするのか
集客できるのか
を先に確認する方が重要です。
キャンプ場づくりは夢のある事業ですが、同時に地道な作業の積み重ねでもあります。
だからこそ、焦らず一歩ずつ進めることをおすすめします。
