こんにちは
兵庫県香美町小代の山を買ってキャンプ場を作っている上山(@teddy_ueyama)です。
最近はコロナの影響や、芸人・ヒロシさんやバイキングの西村さんが山林を購入しているなど、山を買いたい人が増えているそうですね。
実際に、山林専門不動産「山林バンク」の辰巳代表が話してくれましたが、1~2年前の10倍以上も問い合わせが増えているようです。
僕のところにも山林購入を考えている人からよく相談などがあったりするのですが、その中で「維持費がどれくらいかかるのか」という質問をいただきます。
今回は山林購入で多くの方が気になっている山林の維持費について書いていこうと思います。
これから山林購入を考えている方の参考になればと思います。
固定資産税
まず気になるのが、持っているだけで発生する固定資産税の金額だと思います。
「山」を買うとなると、何百坪、何千坪という単位になることがあります。
僕たちが購入した山は約13万坪(約43万㎡)。USJとほぼ同じ面積。どや!笑
ですが、こんな大きい山を持っていても固定資産税は年間約2万円なんです。
安くないですか?
不安になるレベルの安さですが、こんなに広い面積にも関わらず安い理由が2つあります。
1.ほとんどが“保安林“
保安林は許可なく伐採などの作業ができない場所になっていますが、保安林に指定された山林は固定資産税や不動産所得税の免除となっております。
2.地目が“山林“は固定資産税が安い
よく固定資産税が高いと勘違いしている方もいてるのですが、地目が“山林”であれば比較的安い値段になります。
ただし、固定資産税の場合は小屋を建てたりするとその分も課税の対象になってきますので、注意が必要です。
どうでしょう?正直、めっちゃ固定資産税安くないですか?
年間2万円ですから、そこまでの負担にはならないのではないでしょうか。
整地費用
次にかかる維持費として挙げられるのが「整地して山を手入れする費用」です。
山も手入れしてあげなければ倒木の危険があったり、獣の住処になってしまったり、荒れていく一方です。
山を購入するからには、自分の手で手入れし、山の環境を守っていくことが大事だと思っています。
僕たちが、整地するために購入したものはチェンソー、ユンボ、軽トラ・・・数えればキリがないくらい。
山をどこまで整地するかによって大きく維持費も変わってくると思います。
ユンボはいるのか、レンタルするか、中古で購入するのか。それともスコップだけでいいのかどうか。
チェンソーはガソリン式かバッテリー式のどちらを使って伐採していくのかどうか。
これらの重機や機材の選び方、整地する規模や作業する日数や使う工具によって、かかる維持費も変わってきます。
安く抑えることも可能な部分ではありますが、作業効率を考えて、自分たちに合ったやり方を選んでいくのがおすすめです。
光熱水費
山の立地や条件によるので、あくまで参考程度に見ていただければと思います。
水は井戸水や湧き水、上下水道など、利用する方法によって変わってきます。
電気は引き込むかどうか、発電機を利用するかどうか、モバイルバッテリーで十分なのかどうか。
「山林で何をするのか」によって光熱水費の維持費用は変わってきます。
「自分の山でキャンプができればいい」といった場合にはゼロ円で済みますね。
僕たちの場合は、電気代のみ掛かっていますが、今は作業の時しか使っていないので月々300円~500円くらいです。
ただし、電気の場合は、そもそも引き込みができるのかどうかというのは電気工事業者から所轄の電力会社に聞いてみないとわからないことですので、購入時点では電気が引けるかわかりません。
購入前に1度近くの電気屋さんに相談してみるのもいいかもしれません。
交通費
僕たちの場合は、通い始めてから交通費が思っているよりかかってることに気づきました。
高速代や燃料費は、もちろん山の場所によって変わってきます。
“アクセスのしやすさ“も、山を選ぶ際のひとつのポイントにしておいたほうがいいかと思います。
実際、年間の維持費はどれくらい?
・固定資産税・・・約2万円
・交通費・・・・・約20万円~30万円
・整地費用・・・・約5万円~10万円
・光熱水費・・・・約5千円
ざっと、思いつくものだと、実際にかかる年間の維持費としてはこれくらい。
あぁ、交通費がかなり・・・笑
自分たちの山の場合はキャンプ場を作るという目的で重機も入れたり、ほぼ毎週のように通っているケースです。
結局のところ、山の維持費は山の条件や開拓の内容によって変わってきます。
上で挙げた維持費以外にも思っていたより、お金かかっちゃったなんてこともよくあると思います。
まとめ
今回はよく聞かれる維持費というくくりで見てみましたが、
実際に山林購入でかかる年間の維持費にどんなものにお金がかかるのかわかっていただけたでしょうか?
高そうなイメージのある山林の維持費ですが、固定資産税も思いのほか安く、自分だけの山を持つことも可能です。
山林購入の参考になれば幸いです。
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