キャンプ場に適した土地の探し方編【キャンプ場を作ろう#2】

キャンプ場経営

夫婦でキャンプ場を作ろうとなりまして、土地を購入しました。

キャンプ場をしようと思ったきっかけや僕たち夫婦の自己紹介はこちらから。

自己紹介と思い立った経緯について【キャンプ場を作ろう#1】
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さあキャンプ場でも作りましょうかといって、始められるものではありません。

まずは何よりもキャンプ場の土地を探さなければなりません。

家すら買ったことないのに、いきなり土地を買うなんて、無茶だ・・・。

どんな土地がいいのか、そもそもどこでやりたいのか。

キャンプ場するのに必要な広さはどれくらいいるのか。

決めること考えることは山積みですが、とりあえず広い土地を探しながら細かいところはおいおい決めていこうということにしました。

はじめに”土地”とは何か。

土地にもいろいろ地目(土地の使用用途や目的)というものがあります。

この土地は建物をたてるための土地、農耕用、牧場用など、その土地によって用途が決められているんですね。

田、畑、宅地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、墓地
境内地、運河用地、水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林
公衆用道路、公園、雑種地、採草放牧地

田舎で土地を探すときに気を付けなければならないのは、ただの空き地だからといって簡単に家を建てれるわけではないんです。

「田・畑」などの場合、農地法という法律が適用されることになり、勝手に家を建てることが出来できないみたいなんですね。

この場合、農地法上は「田・畑」は耕作を目的としていて、作物を育てる土地ということになります。

 

そこで、キャンプ場を作りたい我々にとっては「山林」が最もベストな地目です。

山林は農地法の縛りもありませんので、使い道は自由。

おおかた山林は「使い道がない」と思われていますが、僕たちにとってはこの時宝の山のように見えていました。

都市計画法も要チェック

都市計画法とは「都市の健全な発展等を目的とする法律」なのですが、その中で「原則として市または町村の中心部を含み、一体的に整備・開発・保全する必要がある区域」を「都市計画区域」といいます。

つまり「住みよい街作り」をどの区域で進めていくかを定めている地域を「都市計画区域」と言うそうです。

この「都市計画区域」は街づくりの開発のための区域で、建物の建築などには都道府県知事の許可を得る必要があります。

都市計画区域内で家を作る場合には、複雑な規制があり、自分たちには向いていないということがわかりました。

そうなれば当然キャンプ場は作れませんし、自分たちで勝手に家を建てるというのもできません。

そこで「都市計画区域外」の登場です。

「都市計画区域外」では、さきほどの都市計画法の適用は受けません。

通常、建物を建築する場合に、以下の項目に該当する場合は建築基準法により確認申請が必要になっていますが、この「都市計画区域外」なら自分で作れるちっちゃい小屋レベルのものなら問題なさそうです。

1.映画館や病院、学校、カフェ、倉庫などの建築物(特殊建築物)で、その用途の床面積の合計が100㎡を超えるもの
2.木造で3階建て以上の建築物、または延べ面積が500㎡、高さが13m若しくは軒の高さが9mを超えるもの
3.木造以外で2階建て以上の建物物、または延べ面積が200㎡を超えるもの
4.1〜3の建築物を除き、都市計画区域・準都市計画区域・準景観地区内または都道府県知事が指定する区域内における建築物

結局のところ、都市計画区域外山林を選べば問題なし!ってことですね。

 

どんな土地が欲しいかを考える

土地の条件として、まずは「山林」で「都市計画区域外」という条件が必須だということがわかりました。

そこから、自分達の欲しい土地の条件を決めることにしました。

・大阪から通える範囲(2時間~3時間圏内)
・広さ3万㎡以上
・電気、水道が使えること
・道路と接道していること
・平坦な土地が多いところ
・お手頃な値段
・インターから降りて15分以内
・近くに温泉施設がある
・ケータイが繋がる(ネットも電話も)
・周辺に住民がいない

当初はこんな土地が欲しいなーって思っていました。

こんな好条件な土地が多くないとは知らずに、すぐに見つかると思ってたんですよ。

土地の探し方

さて、欲しい条件が決まったらいよいよ土地探し。

僕たちがどうやって土地を探していたのかを記しておこうと思います。

①ネットで探す

まずはネットで土地探し。

「山林 土地」「土地 田舎」「キャンプ場 土地」とかいろいろ検索しました。

田舎暮らし系のHPや不動産屋さんには一定数の物件情報がありますので、この方法が一番手っ取り早いです。

山林を扱っている不動産屋を探して、気になるところがあればとにかくメールと電話。

とにかく行動しなければ始まらないという一心だったので、はじめてメールをしたときは、土地探しも一歩進んだな!という実感がありました。

土地を探しているのであれば、とりあえず連絡を入れることが大事なんだと感じましたね。

不動産とのやりとりについては別の記事にまとめていこうと思います。

②現地で探す

闇雲に自分たちの足で探すといつキャンプ場が手に入るやら。

地元で聞き込みをしたり、法務局で土地の登記簿を取って持ち主を探すという方法があります。

Googleマップなんかを使ったりして、気に入った土地があれば登記簿を取って、見に行き、聞き込みという流れになるのではないでしょうか。

よく田舎で「売土地」の看板があるのを見たことないですか?

あの看板をメモっておいて、連絡を取ってみるというのも一つの手段になります。

③土地所有者の知り合いに聞く

これはレアなケースではないでしょうか。

知り合いに山林の土地を持っているかたがいれば、とりあえず聞いてみます。

同僚や妻の職場の方が山を持っているというので、話を聞いてみました。

どんな山なんですか?
いや、こんなんやで
終了

もし平坦な土地だったとしたら、すでに何かしら活用されているので望み薄。

④古いキャンプ場を譲ってもらう

最も手軽にキャンプ場を始める方法の一つです。

すでに整地され、ライフラインが確保された状態の土地をそのまま使えるので、最速でオープンできるでしょう。

いきつけのキャンプ場のオーナーと仲良くなり情報交換するなどして、譲ってくれそうなキャンプ場を探すという方法になるかと思います。

我々もこの方法が一番いいのでは?と思い、古いキャンプ場を探してはいたのですが、結果的に不動産屋で見つけた土地を購入するに至ったので実践することなく終わりました。

もっとも譲ってくれるかどうかわかりませんし、購入価格の基準もわかりません。時間と労力がかかるのではないでしょうか。

⑤競売・公売物件を探す

競売物件で格安で購入しましたというネットの生地を見て、参考に競売物件を見ていました。

この場合、物件の情報がいつ更新されるかわからないので、常にチェックしておく必要があります。

自分たちの条件に見合う土地がでるのを待つほど余裕もなかったので、この方法は断念しました。

土地を探すのであればまずはネットで検索し、不動産屋に連絡を取る方法がベストではないでしょうか。

自分たちで気に入った土地を見つけて、持ち主に交渉、といった手順だとお手頃価格で手に入る可能性はありますが、かなりの手間があるだろうなと思います。

次回予告

こうして僕たちは土地探しと、キャンプ場巡りを並行して進め、ある程度キャンプの勉強をしながら土地を探そうという方向性を見つけたのである。

通勤途中も、仕事中も、根気よく何度も何度も色んなHPをチェックすることに。

そして僕たち夫婦は気になる土地を見つけ、実際に土地を見に行くのであった!

次回、キャンプ場経営物語第3話「ネットで見る写真は実物とは非なり」をお送りします。

つづく。

不動産屋との初接触と敵情視察【キャンプ場を作ろう#3】
今回は不動産屋へ連絡を入れて、土地を見に行ってきましたのでその時のことを書いていきます。 土地探しの方法としては、前回の記事で少し書かせてもらったのですが、ネットで探すのが手っ取り早い方法ではないでしょうか。 ネット探し...

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プロフィール
上山さん(てでぃ)

兵庫県香美町小代(おじろ)という地域の山を購入し、キャンプ場を作っています。「好きなことをして生きていく」を目標に、キャンプ場経営のほかに林業や狩猟、庭師、ブログ、自分がしてみたいと思ったことに挑戦しています。
キャンプ場の名前は「おじろじろキャンプ場」
▼おじろじろキャンプ場のHPはこちら▼

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